こんちわ、《芸術を中心に人生経験の全てを発信する》というコンセプトのブログを運営してます、はるです。
小説っていいですよね。
美しい文章の羅列とストーリー構成でいろんな世界を頭の中に作り上げることができる。
この記事では
- 小説のストーリーの考え方が分からない
- 小説って書いてみたいけどどうやるの?
- 構成とかどうすればいいの?
- 初めて書くけど何から始めたらいいの?
といったあなたの疑問を解決します。
幼い頃より月に5冊本を読む私が、小説を書く上での、ストーリーの考え方や書き方を詳しくお伝えしていきますね。
ですのでこの記事を読み終わる頃にはあなたも小説を書きたくなりますよ?^^
では行ってみましょう〜。
この記事の内容
小説の書き方って?コツは最後から考えること。
私はいつも結末から考えます。
なぜなら逆算で書いた方がゴールは決まっているので物語の展開を綺麗に見せることが出来るからです。
例えば「りんごを食べた。」と言う結末なら
■誰が?
■どこで?
■どうやって?
■何をして?
■何があって?
■どうして?
■誰と?
と後から肉付けをしていきます。
実際に結末を決めてから短編小説を作ってみました。
幸福の金りんごというものがあるらしい。
なんでも、食べたものはその後の人生幸福になっていくという。
さらに驚きなのは心から必要とした時に目の前に落ちてくるんだとよ。
そんな抽象的な意味のりんご誰が信用するのだろうか。
どこかのおとぎ話だろうか。
ここ大都会東京ではそんなもの食べなくてもお金で解決できることがある。一等地に構えた本社の中で一番高い椅子に座る俺には無関係な話だな。
そういえば俺の事を一番慕ってくれている大親友のうちの社員が西麻布の肉が食いたいとか言ってたな。今日も奢ってやるか。
肉汁たっぷりの最高級A5リブロースを舌で噛み切りながら社員は俺に神妙な面持ちで相談してくる。
……幸福の金りんごの苗を購入したいだと?
お前までそんなおとぎ話を信じているのかと、私は高級店ではあまり聞かないほど大きな笑い声をあげた。
しかしふと顔を向けると、とても酔って話したとは思えないほどの真剣な目をしていた。
……お前、本当に言っているのか?
その目は、10年前に「大東京の一等地に会社を立ち上げる」と宣言した私に「あなたの一番そばで同じ景色を見たい」と言ってくれた時の目と同じだった。
幸福の金りんごってなんだ?何かの比喩で、最新テクノロジーか何かのプロジェクト名か?
しかし大親友の社員は「苗を買えば、あとは育てるだけで一生幸福になる。この会社はもっと見たことない景色を見れる」と続けた。
10年前と同じまっすぐな目をされた。幸福の苗は人間の臓器をいくつ売りさばいても届く値段ではなかったが、「今度は私がお前に着いて行く番だな。」と笑みを浮かべ、あいつの幸福に乗ってみることにした。
あれから10年。
一等地にそびえ立つ巨大なビルを見上げながら、こんなハズではなかったのに、と唇を噛む。
一つしかない腎臓を手で押さえながら身につけているボロ布が風に飛ばされないように握りしめた。
一番大切にしていた社員に一番大切な会社と私の人生を奪われた。
あいつは苗を買うと言い、私が渡した大金を手にしてから金りんごが成ったら連絡するとだけ言い、消えた。
連絡先も何もかも、繋がらなければただのゴミ。
仕方なく体の一部を売り会社を持ち直そうとしたが、焦っている人間には幸福の女神は振り向かない。
経営は落ち、あとは簡単。奈落に突き落とされれるだけだった。
一緒に会社を立ち上げると言った20年前のあいつの真剣な目は全て嘘、あの言葉も嘘。美味しい料理を食べていたあの時間も何もかも嘘。
誰か助けてくれ…。
私は地面に座り込み目を閉じ、掠れた声で、小さく呟く。
すると。
ゴトッ。
目の前に金色の……りんご?
体が震えた。
え、まさか…本当に…?そんな事ってあるのか?
間違いなく金色に光るりんごがある。目の前に。落ちてきた。嘘だろ…?
-幸福の金りんごは食べるとそれ以降の人生幸福になる-
やっぱり私は幸運の男なんだ…。
りんごを食べようと手にすると…………ん?
私が触れたところが赤くなるりんご。
これは…金色の塗装をされたりんごだ。
どう言う事だ…?
すると持っていたりんごが何者かにひょいと、持っていかれた。
見上げると20年前から変わらない、私の全てを奪った人間がそこにいた。その卑劣な社員はこう言った。
「そんなおとぎ話あるわけないでしょう?社長さん。」
そう言って彼は手に持っていたりんごを食べた。
なんで私が小説書くといつも暗いんでしょうねww
簡単に解説すると、金りんごの噂を流した最初の時点から大親友の社員は詐欺師だったと言う事ですねー。
ではこの小説を元にストーリーや構成の考え方をお話しします。
小説の書き方って?:統一性を出そう。
今回この記事ではずっと主人公の語りで始まっています。
◯◯だ。◯◯である。や、◯◯でした。◯◯だと思います。という文末は統一させた方がより文章にまとまり感が出ます。
他には回想に入るシーンや語り手が変わる場合は文末を変更して逆に区別がつきやすいようまとめてもいいですね。
小説の書き方って?:比喩を使ってみる。
物語の味を出す上で必要なのが比喩表現。
【比喩表現とは?】
物事の説明や描写に、ある共通点に着目した他の物事を借りて表現すること。たとえること。その表現。
たとえば、《彼女はバラのように美しい人間だ。》も比喩表現ですね。
比喩表現の最高峰は平山夢明さんです。↓
小説の書き方って?:カギカッコで会話を追加する。
会話文は重要です。
物語を作る上で会話文はストーリーをスムーズに読んでもらう重要な要素です。
今回の金りんごの話ではあえて最後だけ会話文を使うことでよりセリフを強調させました。
そして下の記事では逆に会話文だけで小説を書いてます。
会話文の書き方はかなり勉強になるのでオススメですね。
「そんなおとぎ話あるわけないでしょう?社長さん。」
小説の書き方って?:冒頭と物語の終わりを印象的にする。
メロスは激怒した。
も有名ですね。
物語の初めが印象的だと「お、読んでみようかな」と引き込みやすいです。
さらに物語の結末を最初に考えているので締めもとても綺麗になります。
今回はりんごの話です。と理解していただきやすいようにいきなりりんごの話から入ってます。
最後も同じテーマのりんごで締めくくっているので、統一性も出ますね。
こちらの参考書もおすすめです^^
いかがでしたか?
では今回はここまでで。何か質問等あれば、下記に記載してますライン@やツイッターでお答えいたしますよ^^
けれど文章を最後まで読むのはしんどい…という方にはブログ音読・解説動画をアップしてます。