今回はボトルのデッサンについておはなししていきます。
ですので、
- 描き方がイマイチわからない…。
- まっすぐじゃない気がする。
- 質感がガラスっぽくない
- 立体感がない…。
- 反射している光の描き方が難しい。
以上一つでも当てはまる方必見です。
では行ってみましょう!
この記事の内容
ボトルの種類
よし、いざ描くぞ!の前にまずはボトルを理解しましょう。
もちろん見たまま描くのがデッサンですが、少しボトルについて知るだけでも描くときの気持ちも変わります。
下記はアサヒビールさんのサイト参考です。
ボトルの種類はこんなにあります。
ほかにワインではなくビールの瓶も合わせるとすごい数になりますね。
あなたが今から描写しようとしているボトルはどんな形のものでしょうか?
まずは描いていく前にわかってあげましょう。
瓶の明暗の描写
今から描くボトルの種類はわかりましたか?
では実際に描いていきましょう!
まずはボトルとは大きく見れば立派な円柱です。
円柱の明暗はオッケーでしょうか?
イマイチよくわかってない…という方はこちらでみっちり解説していますので合わせて読んでみてください^^↓
このデッサンでは光源は右上から来ています。ですので瓶の左側に帯のように影のラインが入り、右が明るくなります。
ちなみに光源が左上から来た場合はこうなりますね。右側に影ができます。
ここまでは円柱の書き方と全く同じです。
映り込みの光と質感の描写
ではここからいよいよボトルの質感を出していきます。
一番難しいところですね。瓶やガラスの特徴は何と言ってもギラっとした光の反射ですよね。
これが表現できるかどうかでもさっとしたボトルになったり真っ黒こげなボトルになったりします。
ではまず失敗例から。
「大まかな形はとれてるんじゃないの?これ失敗なの?」
と感じた方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、実はこちら市立芸大入試などで出したらびっくりするほどの低い点数つけられます。(体験談)
ちなみに250点満点中62点www
一発で不合格ですねw
しかし少し意識して描くだけで250点満点中220点まで上げられます。
その意識する事とは何か?
それは鉛筆の硬さです。
え!?それだけ?
では詳しくお話しします。
まず先ほどのボトルデッサン。
点数が大幅に落ちた原因をあげていきますと、
- 全体が丸こげで真っ黒になってしまっている
- 瓶がまっすぐに立っていない
- 上面と下面の楕円がゆがんでいる
- 左上から光源が来ているのに地面の影が左に伸びている
- 瓶の特徴である反射の光が弱い
ですね。
厳しすぎる…!
私はこのボトルを描くのに使った鉛筆は5B〜HBでした。つまり色が暗い瓶を描くから!と濃い鉛筆だけを使っていたのです。
これが良くなかった。
なぜか説明していくと、
全体が丸こげで真っ黒になってしまっている
これは濃い鉛筆を使い続けることで、鉛筆の鉄が反射し、消しにくくなっているということです。
りんごの記事でも書きましたが、塗りすぎて光飛びしてしまっているんですね。
ここまでゴリゴリ描きすぎてしまうと後から消しにくいです。消しても摩擦でモケモケしてしまいます。
ですので初めは濃い鉛筆で大まかに塗る。
↓
そして徐々に硬い鉛筆で密度を上げるように鉛筆を立てて塗っていく。
が塗り方としてはベストです。
- そして瓶がまっすぐに立っていない点の改善としては離れて自分の絵をみたり、方眼紙で練習したりしましょう。
- 上面と下面の楕円がゆがんでいるのも円柱の解説記事で書きましたが、方眼を使用したりするだけで改善されます。方眼紙優秀。
左上から光源が来ているのに地面の影が左に伸びている
これは完全にミスですね。
それに瓶やグラスなどの素材は反射した光が地面にも写りこむので床も書き込んであげましょう。
瓶の特徴である反射の光が弱い
教室で描いていたので蛍光灯が何本も写っているはずなのですがだいぶはしょってますねw
ギラッと光る映り込みはほぼ画用紙の白を使うイメージで塗らないことが多いです。
これは倒している状態の瓶ですが光の写りこみの部分はほとんど塗っていません。
瓶の質感を表すにはコントラストが大切です。
デッサンでは立体感を表すのはグラデーションですが、ギラッとした質感はコントラストを強くすることで生まれます。
つまり瓶の濃いところに対して光が反射しているところはほぼ白で表し、メリハリをつけるということですね。
以上がボトルなどの瓶の質感の表し方です。